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ジブリ映画の中でも得に人気のある天空の城ラピュタが地上波で放送されると、Twitterや掲示板に「バルス!!」といった投稿が相次ぎサーバー落ちすることもある程の人気を誇る宮崎駿監督の作品ですが、そんな天空の城ラピュタにまつわる都市伝説を紹介しています。
ラピュタの元ネタ
宮崎駿監督が幼少期に空想していた物語が元ネタとされているが、その他にも様々な作品の影響を受けている。
ガリバー旅行記
ラピュタとはそもそも、宮崎駿監督が作った言葉ではなく、ガリバー旅行記の空飛ぶ島ラピュータが元々存在している。
この空飛ぶ島の人達は全員科学者で高度な知識を保有しているところも一致している。
砂漠の魔王
宮崎駿監督が子供の頃の愛読書だったと言われているだけあって大きく影響を受けたと言われています。
飛行石を使って自由に空を飛び回るこの砂漠の魔王ですが、この作品はアラジンと魔法のランプに影響を受けたと言われていて、魔法の絨毯で自由に空を駆け巡るといったアラジンの影響がラピュタにも引き継がれているようです。
滅びの呪文バルスとラピュタ語の意味
バルスをはじめとして、様々なラピュタ語が作品の中では出てきますが、その意味を知る事で作品では語られる事のないラピュタの話を紐解く鍵となります。
バルスの意味
・ラピュタ語で『閉じよ』『閉じろ』
・ラピュタの機能を停止させ、強制崩壊させる
この2つの意味を持つ呪文ですが、破壊のおまじないとしてシータは祖母から口伝えで教えて貰っていました。
この時にバルスが破壊の呪文だとするならば、対になる救済の呪文も教えて貰っています。
リーテ・ラトバリタ・ウルス・アリアロス・バル・ネトリール
『我を助けよ、光よ甦れ』
こちらは祖母から困った時のおまじないとして教えてもらった呪文で、ロボット兵を起動させたり、飛行石の力を発動したりと様々な役割を果たしている。劇中での表現はされていないが、病気を治したりといった治癒の効果も併せ持つ呪文とも言われている。
シス・テアル・ロト・リーフェリン
『失せしもの、汝すがたを現せ』
この呪文を唱えることで隠れていたラピュタの道を開く事が出来る。
シータの本名
リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ
トエル=真の、真実のといった意味
ウル=王、王様といった意味
つまりラピュタの真の王・リュシータという意味になある。
バルスの語源
バルスという言葉はラピュタがオリジナルで作った言葉というわけではなく、オリジナルの語源があるのは知っていますか?
トルコ語で『bans(バリシュ)』という単語があり、『平和』という意味なのだが、ラピュタの中では崩壊の呪文といった真逆の意味となっている。
これはあくまでも考察でしかないが、ラピュタを崩壊させる事で平和が訪れる。
といった意味を指していると考えると納得する事が出来る。事実として財宝に目がくらんだ帝国の人間達はほとんどが命を落とし、パズーやシータ、ドーラ一家は無事に生還している。
この平和が意味するところは、正義や悪に関係なく訪れる平和ではなく、悪が滅んだうえで訪れる平和を意味していると考えられる。
シータが恋に落ちたのは…?
シータとパズーがお互いに惹かれ合っているのは、物語が進むにつれてなんとなーくわかって来ますが、決定的となるようなシーンはありません。
しかし、シータがパズーに恋心を抱いた瞬間というのが実は公式に発表されています。
シータが空から降りてきた翌日にパズーの家で目を覚まし、屋根に上がった後にパズーが屋根から落下するシーンがある。その後にシータが落ちてきて2人が重なるシーンがシータがパズーの事を好きになった瞬間との事。もはや一目惚れですね。
シータの値段
シータがムスカに捕まってしまい、パズーに3枚の金貨を与えるシーンがありますが、この金貨の値段はいくらだったのでしょうか?
子供相手にお情けとして与えた金額かと思いきや、調べてみると生々しい金額となりました。
金貨の重量を一般的な金貨の30gと仮定すると、30g×3=90gで90gの金貨の相場を見てみると…。
私が調べた日の金の相場が7,026円/1gですので、7,026円×90g=632,340円
なんと、63万2,340円もの金額をパズーに渡していたことになります。
手切れとしては十分な金額を、子供相手でもしっかり払うムスカは紳士なのかもしれない。もしくは、ここまでシータを守り抜いたパズーの事を、1人の男として認めていた…とも考えられますね。
ラピュタが崩壊した真相
高度な文明を築いたラピュタの文明が何故滅んでしまったのか…。ロボット兵や動物も生き残っている中で、人間だけがきれいさっぱり消えてしまっている事がわかるが、その真相はラピュタだからこその理由があった。
近親交配による先天性異常
ラピュタという閉鎖された都市の中は、例えるなら小さな集落のようなもので、血を絶やさないようにするには近親者間の婚姻も普通に行われていたが、その結果として様々な異常をきたし、終いには正体不明の病原菌によってラピュタで暮らしていた人たちは次々と倒れていく事になる。
この状況では全滅してしまう事を危惧したラピュタの王は地上に降り立つ事を決意し、病が収束するまでの間と考えてたものの、地上に溢れる大自然の中で暮らす事に価値を見出した王はそのままラピュタを放棄し、ラピュタの一族は地上で生きていく事となります。
こうしてラピュタの一族の末裔は、おとぎ話のように口伝えでラピュタの呪文や話を聞き、代々伝わっていったと考えられます。
ムスカのもう一つの名前
ムスカにもシータと同様、もう1つのラピュタ族としての名があります。
ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ
ムスカにもシータと同様に『ウル』つまり『王』の単語が入っている事から、ムスカもラピュタの王族の末裔だという事が読み取れます。
ムスカが失明した真相
バルスと唱えた瞬間にとてつもない光が飛行石からあふれ出すシーンがありますが、その光を目にしたムスカは失明してしまいます。
目が…!目があぁああ!!
というネタにされまくってる有名なシーンですが、このシーンには不自然なところがあるんですよね。
シータとパズーは失明していない。
この2人も、ムスカ同様に(むしろもっと間近で)飛行石からの光を浴びていますが、失明なんかしていません。
むしろ、ムスカはサングラスをしている為、そこまで目にダメージがあるとは思えませんが、絶大なダメージを受けています。
近親交配による先天性の障害説
ラピュタの一族が近親交配により、その血筋を守って来たことについて書きましたが、その影響でムスカは先天的に視力が弱かったのではないかとする説です。
夜でも、室内でもムスカは常にサングラスをしています。
これは、太陽の光から目を守るだけではなく、あらゆる光から自分の目を守る為ではないかと考えられますよね。
その結果、飛行石から溢れた光で失明してしまったと考える事が出来ます。
ムスカの落下シーン
有名なのでほとんどの方が知っていると思いますが、ラピュタが崩壊しロボット兵や瓦礫がバラバラと崩れ地上に落ちていく中でムスカも一緒に落ちていくのがハッキリと描写されています。
本当に一瞬で終わってしまうシーンなので、言われなければほとんどの人が見逃してしまうと思います。
しかし、このシーンには様々な噂があり、このシーンを担当した人が勝手に書き込んだお遊びだったという話や、そもそも誰も書いた覚えがない…なんてちょっと怖い話もありますが、実はこのシーン、絵コンテの時からムスカを書き入れるように指示してあるんです。
残念ですが、勝手に書き込まれた、知らない間に書かれたといった話は完全にデマです…笑
ラピュタのロボット兵
空を自由に飛んだり、地上を一掃するような熱光線を出す姿から戦闘型兵器と思われるロボット兵ですが、実は様々な種類があります。
このロボット兵の身長344㎝、重量238㎏とかなり大型で、銅や金属のような材質で覆われているが半有機体なので、中身は生き物のようなロボットという事です。その種類も戦闘向きのロボット兵から、庭園を護る守護者のようなロボット兵、看護用といった多様な種類が存在しています。
ちなみに戦闘用ロボット兵の見分け方は、腕にギザギザのパーツが付いているものが戦闘型ロボット兵です。
ラピュタとナウシカの都市伝説
ロボット兵と巨神兵の姿が一致する事や、ナウシカがペットにしていたキツネリスが存在している事から、ラピュタとナウシカの世界線は同じという話が都市伝説として語られています。
時系列としては、中世【ラピュタの時代】⇒現代⇒火の七日間⇒ナウシカの時代という説ですが、その内容について言及されている事は少ない。
ラピュタが崩壊し、時は流れ現代文明まで進むが、火の七日間によって世界は滅亡する事になる。
世界のあらゆる現代文明が失われ、激変した環境の中で生き残った人類は、また新たに文明を再構築していった話がナウシカへと続いていく。
ちなみに火の七日間というのは、ナウシカの物語の1000年前に起こった出来事として、おとぎ話のように語り継がれています。
ラピュタのモデルとなった場所
ラピュタのモデルとなったと言われる場所を紹介します。そのほとんどが公式には発表されていませんので、都市伝説の域を出る事はありませんが、どれも神秘的な地となっています。
ウェールズ地方
唯一公式に参考にしたとされているのが、このウェールズ地方です。
この景色は、パズーとドーラ一家がシータを救出しに行くシーンが蘇ります。
ベンメリア遺跡
ラピュタの朽ちた庭園を思わせるようなベンメリア遺跡。どこかにロボット兵が眠ってそうな雰囲気が漂っています。
マチュピチュ
標高2,430mの高さにある天空の城を彷彿とさせるマチュピチュですが、この神秘的な遺跡は下からは確認出来ず『空に浮かぶ街』とも言われており、まさに現代のラピュタとも言える場所です。
モンサンミッシェル
西洋の驚異と言われるモンサンミッシェルもラピュタという妄想上の空中都市に影響を与えたのではないかと言われている場所の1つです。
空中にこそありませんが、確かに外壁といいその見た目はラピュタに1番近いイメージかもしれません。
ワイトモ鍾乳洞
ポム爺さんが過ごしていた洞窟ですが、この場面のモデルはここしか無いでしょう。ワイトモ鍾乳洞には青い光を放つツチボタルが生息しており、このように暗闇の洞窟内で発光する事から観光スポットとしても知られています。
ラピュタの幻のエンディング
地上波で放送されたという幻のエンディングですが、特に新しいシーンがあるわけではなく、何枚かの静止画を映したものでしたが、通常の終わり方と違う事が様々な噂を呼び『幻のエンディング』なんて言われるようになってしまいました。
その内容も多岐にわたり、パズーとシータが別々に暮らしていたが、パズーが飛行船に載ってシータのいる村に会いに来たシーンで終わったというものから、最後に二人が握手をしているシーンで終わるなどこれといって統一しているわけではありません。
なかには幻のエンディングから派生したとんでもない都市伝説がが生まれたりもしています。
ラピュタの黒い真実
恐らく幻のエンディングから派生したうちの1つですが、内容としてはパズーとシータの四肢がドーラ一家によって切断され、その状態で並んでいるシーンがエンディングに流れたという話です。
これが事実であれば放送事故レベルか訴訟レベルの出来事です。
誰かが面白半分で掲示板か何かに載せたのか、それとも口伝えで噂として広がったのか出どころは不明ですが、幻のエンディングという言葉から連想された黒い都市伝説といった感じですね。
確かにトトロや千と千尋の神隠しといったように、裏テーマがある作品が多いのでこういった噂が多いのもジブリ作品だからこそかもしれません。
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