製造時期:1万2000年以上前
発見場所:アメリカのアリゾナ州渓谷
作成理由:ディプロドクスを描いた壁画
アリゾナの恐竜壁画
1879年、アメリカのアリゾナ州ハヴァイスパイ渓谷で発見された洞窟絵画に、恐竜の姿がはっきりと見て取れます。
北米では恐竜の化石が大量に発掘されていることから、数多くの恐竜が生息していたことに間違いありません。
太古の人類が残した恐竜壁画
恐竜壁画は長さが約29㎝、最大幅が18㎝の大きさです。
そこまで巨大な壁画ではありませんが、はっきりと恐竜の姿が見て取れました。
洞窟の中に描かれた壁画は、尖った石で表面を削ったようなもので、恐竜の他にもウマやシカ、ゾウなども描かれていたそうです。
この洞窟には、多くの考古学者や専門家も同行し、その中の1人だった考古学者サミュエル・ハバート博士によるとそこに描かれた恐竜が「ディプロドクス」であることがわかりました。
ディプロドクスは大型の草食恐竜で、北米に生息しており、成体の全長は35m、体重は40トンにもなる超巨大な恐竜です。
壁画に描かれていたディプロドクスは、高い枝の葉っぱを食べるために尻尾で体重を支えながら後ろ脚2本だけで立ち上がっている状態で描かれていました。
この構図がポイントで、発見される化石でも立ち上がった状態で見つかることはありえません。
恐竜の壁画そのものは、化石を見た古代人が想像で描くことが出来るかもしれませんが、ディプロドクスが立っている姿は実際に見ることでもしないと不可能でしょう。
しかし、この壁画にはしっかりと後ろ脚で立ち上がっているディプロドクスが描かれています。
恐竜壁画の年代測定
この恐竜壁画の年代測定を行った結果、描かれたのは1万2000年前から1万5000年前だと判明しました。
つまり、この恐竜壁画はディプロドクスが滅んだ1億年も後だということになります。
1億年も前に滅んだ恐竜の姿を、どうやって描くことができたのでしょうか。
仮に化石から想像して描いたものだとしても、2足で立ち上がることなど想像できるはずがありません。
これだけではなく、同じアメリカのユタ州では大型の草食恐竜アパトサウルスを描いた壁画も発見されています。
一体どうやってその時代に存在するはずがない恐竜の姿を、1万2000年前の人類が描いたというのでしょうか。
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