七つの大罪「肉欲」を司る悪魔アスモデウスが起こした凄惨な事件とは?

今回は、七つの大罪の1つである「肉欲」を司る悪魔。

「アスモデウス」について紹介していきます。

名称 アスモデウス
別名 アスモダイ/アエシュマ
種族 堕天使/悪魔
役割 七つの大罪『肉欲』
主な出典 トビト記
目次

七つの大罪「肉欲」を司る悪魔アスモデウス

アスモデウスは七つの大罪「肉欲」を司るだけでなく、怒りや嫉妬、復讐の悪魔ともされている。

その姿は牡牛の頭、人間の頭、牡羊の頭3つを持ちながら龍に乗った姿で描かれています。

肉欲の悪魔とも言われる理由は、新婚夫婦の間に入り込み、夫婦間の関係を悪化させて仲を引き裂いてしまうと考えられている。

また、アスモデウスは元々古代宗教の1つ、ゾロアスター教の大天使であるアエシュマと同一であるとも考えられています。

しかし、ユダヤ教に取り入れられた後に堕天使アスモデウスとなってしまう。

ユダヤ教の伝承に登場する女性の悪霊リリスとは夫婦関係、もしくは親子関係にあるとも言われています。

「ルーダンの悪魔憑き事件」を引き起こしたアスモデウス

1630年のフランスでとある事件が起こりました。

この事件は「ルーダンの悪魔憑き」と言われ、ルーダンの修道院で暮らす17名の修道女たちがいきなり発狂したというもの。

神に仕える身である修道女17名が突然正気を失い、神を罵るような暴言や汚い言葉を大声で叫びながら暴れ回ったという事件。

この事件を調査した結果、ルーダン修道院の神父が悪魔と契約したことがこの事件の原因であると正式に断定されました。

そして17名もの修道女たちに取り憑いていた悪魔がアスモデウスで、キリスト教の司祭によって悪魔祓いが行われたという記録が残っています。

アスモデウスと大天使ラファエル

アスモデウスは、キリスト教カトリック派の旧約聖書の続編の1つでもある『トビト記』に登場する。

記述によると、アスモデウスはサラという名の美しい女性に取り憑き、彼女が結婚しようとするたびにその相手を殺してしまいます。

それは1度や2度だけでなく、7人も連続で殺されてしまったため、8人目の求婚者であるトビアという男性と共に神に助けを求めることにしました。

サラとトビアの願いを聞いた神は、大天使の1人ラファエルを神の使いとして向かわせます。

ラファエルは、トビアにアスモデウスに対抗するための方法を伝え、2人が結婚することになると今までと同様にアスモデウスがトビアを殺そうとやってきました。

しかし、大天使ラファエルに伝授された通り、魚の内蔵の匂いを充満させたことでアスモデウスは逃げだしましたが、エジプトでラファエルに捕らえられたと言われている。

このことから、アスモデウスと戦う際には、大天使ラファエルの力を借りるのが有効だと言われています。

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