今回は、魔導書『レメゲトン』で29番目に位置する悪魔、アスタロトについて紹介します。
名称 | アスタロト |
別名 | イシュタル/ディアボロス |
種族 | 悪魔/怪物 |
役割 | 地獄の大公爵 |
主な出典 | 大魔導書 |
龍に乗って出現する悪魔アスタロト
アスタロトは、魔導書『レメゲトン』の序列で29番目にあげられる悪魔です。
古代フェニキアで崇拝された女神イシュタルが起源とされるが、堕天使となり地獄の大公爵という地位を得ることに。
大いなる教書とも呼ばれる『大魔導書』には、『レメゲトン』と同様に悪魔の階級が記されています。
大魔導書によると、地獄を統治する三大支配者として、「堕天使ルシファー」「蝿の王ベルゼブブ」「大公爵アスタロト」が登場している。
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アスタロトの起源と同一視される神々
アスタロトは、ドラゴンや巨大な獣に乗った姿で登場し、片手には毒蛇を持った姿で描かれている。
そんなアスタロトの起源は、古代フェニキアやバビロニアの女神イシュタルとされています。
また、ギリシャ神話に登場する愛の女神アフロディーテや、エジプトの女神アストレアとも同一視される豊穣神です。
女神イシュタルはバアルの妹であり、妻ともされる女神アテナと同じ起源を持つと考えられることから、アスタロトは元々バアルの妻としての役割を想定していたのではないかと考えられる。
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女神であるアストレアは軍神とも言われていて、ライオンの頭と女性の体を持ち、戦車に乗った姿で描かれることが多い。
悪魔であるアスタロトと共通する部分も多く、戦車がドラゴンに変わったと考えると、軍神アストレアがアスタロトのルーツと言われているのも納得できます。
アスタアロトの持つ悪魔の能力
学問を司り、過去や現在、未来を見通す力を持つアスタロトは、召喚者のいかなる問いにも答えてくれると言われている。
そのため、占いで利用するためにアスタロトを呼び出すことが多いが、その際には水曜日の22時から23時に呼び出すのが良いと言われている。
ただし、人間に怠惰を勧めてくるアスタロトは、召喚者にも同様の生活を求めてくるだけでなく、悪臭にも耐えなければならない。
そんなアスタロトに対抗するためには、聖バルトロマイカの力が必要と言われている。
アスタロトの存在が記録されている事件で有名なのは、1630年に起きた「ルーダンの悪魔憑き」と呼ばれる事件です。
この事件では、アスタロトの他にもアスモデウスなど、多数の悪魔の署名が残されています。
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アスタロトの別名はディアボロス
アスタロトは、様々な異名を持ち、その中でも有名なのが「ディアボロス」です。
遊戯王のカードで登場していたり、ファイナルファンタジーの召喚獣やボス敵として登場しています。
一般的には、アスタロトよりもディアボロスという名の方が知られているかもしれません。
悪魔の大公爵アスタロトのまとめ
占いの儀式にてよく召喚される悪魔アスタロトは、未来を知るために呼び出されることが多い。
魔導書『レメゲトン』では、29番目の序列にあげられ、古代フェニキアで崇拝されていた女神イシュタルを起源としています。
地獄の大公爵という地位を持ち、宝を管理する番人でもあるアスタロトが地上に現れる時は、ドラゴンに乗って出現すると言われている。
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