今回は、地獄の悪魔たちを統べる絶対的な悪の象徴。
魔王「サタン」について紹介します。
名称 | サタン |
別名 | サタナエルなど |
種族 | 悪魔/魔王 |
役割 | 悪魔の王 地獄の統治者 七つの大罪『憤怒』 |
主な出典 | 創世記 マタイによる福音書 ヨブ記など |
地獄に君臨する魔王サタン
サタンは悪そのものであり、『悪』という概念が人格を持ったのがサタンです。
地獄のあらゆる悪魔たちの頂点に立つ、地獄の王。
神様の対極にいる存在で、魂を堕落させる力を持っている。
その力は人間だけでなく、神にも効果を発揮することが可能。
サタンに関しては様々な説があり、天から落ちる姿が記されていることから、堕天使ルシファーとサタンが同一視されることも。
また、旧約聖書の『創世記』でイヴを騙して知恵の実を食べさせた蛇がサタンであったという説もある。
魔王サタンは元々天使だった?
サタンは悪の象徴であり、悪そのものである。
概念的な「悪」が人格を持ったことで、あらゆる悪魔や悪霊たちの王となった。
ヘブライ語でサタンは「敵対者」という意味を持ち、その名の通り神と人間に敵対する存在です。
そんな魔王サタンの目的は、人類を神の信仰から引き離し、地獄に引き連れて永遠の苦しみを与える事とされている。
そんな地獄の王であるサタンが、実は元々天使だったという話がある。
堕天使ルシファーとサタンは同じ悪魔だという説があり、サタンの別名であるサタナエルは大天使ミカエルの兄弟として神が創造した天使です。
サタナエルは神の側で働いていました。
しかし、神に背いたことでミカエルと戦うことになるが、サタナエルが負けたことで堕天してサタンになったと言われています。
この話って堕天使ルシファーの話とかなり似ていますよね。
なので、サタンとルシファーを同一視する説が数多く誕生しています。
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また、サタンはルシファーの他にも、蠅の王ベルゼブブや山羊の悪魔アザゼルと同一視されることもある。
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悪の象徴である魔王サタン
サタンとイエス・キリストや神々、天使との対立は新約聖書にも記されています。
その中でも「ヨハネの黙示録」では、サタンはドラゴンの姿で大天使ミカエルと戦って敗れ、天界から落とされている。
その後、魔王サタンは鎖に繋がれて封印されるが、千年後に復活してしまう。
封印が解けたサタンは、再び天界を襲撃するためにゴグ・マゴグと呼ばれる民を惑わせて武装した兵を終結させた。
サタンの軍団はエルサレムを取り囲むも、天から火が降り注ぎサタン軍は再び敗北することに。
そのままサタンは業火の池へと落とされ。永遠の苦しみを味わうことになった。
これは、2度目の死と言われています。
悪魔の王サタン まとめ
サタンは七つの大罪「憤怒」を司る悪魔でもあります。
魅入られた人間は暴力的になり、戦争などを起こすとされている。
旧約聖書から、サタンは神と人間の敵であり悪の象徴として描かれてきました。
しかし、現代でも魔王サタンを崇拝する悪魔信仰などが、一部では盛んになっています。
特に海外では、悪魔信仰に対して強い嫌悪感を抱く人も多く、大統領選挙でトランプ氏と戦ったヒラリークリントンが悪魔信仰者だという説が流れて世論が大きく変わったという経緯も。
また、サタンこそが本当の神であり、キリストなどの私たちが神だと思っている存在こそが本当は悪魔だという説を唱える人も少なくありません。
この説は、神であるはずの存在が『悪魔』を生み出したり、聖書の中では悪魔よりも人間を殺している数が多かったりすることに起因しています。
サタン=悪という概念が当たり前になっていますが、宗教によっては神同様に扱われているのです。
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