エジプトのピラミッドで巨大な電球が使われていた⁉謎の壁画に描かれた装置

製造時期:紀元前1世紀頃

発見場所:エジプトのルクソール近郊の町デンデラ

作成理由:ピラミッド内の照明装置

目次

エジプトで発見された巨大電球のオーパーツ

エジプトの巨大電球-01

エジプトはピラミッドを始めとして、まだまだ謎の多い古代文明発祥の地でもあります。

その時代では考えられないような遺物も数多く発見され、まさにオーパーツの宝庫とも言えるでしょう。

エジプトの首都カイロから南に約300㎞ほど移動したルクソールの地には、古代エジプトの中心地である都が置かれていたこともあり、数多くの遺跡が存在しています。

これから紹介する、エジプトで巨大電球が使われたと思われる証拠の壁画も、その遺跡の1つから発見されたものです。

古代エジプトで電球が利用されていたことを示す壁画

ルクソール近郊の町デンデラにあるハトホル神殿の壁画に、ありえない装置が描かれていることで話題となりました。

この神殿に祀られているハトホルは、クレオパトラも崇拝していた美を司る女神として有名ですが、今でもこの神殿はほぼ当時と同じ状態で現存しています。

問題となったレリーフは、神殿の地下にあり、誰が見ても巨大な電球にしか見えない装置が描かれているのです。

当然、歴史の専門家は「宗教的なもの」という見解を示しており、電球とは言いませんが、どう見ても電球にしか見えません。

この見解に異議を申し立て入る人たちも多く、さまざまな研究者達が異論を唱えています。

古代エジプトの電球が再現される

ハトホル神殿の電球

壁画のような装置で本当に電球を灯すことが出来るのか、実際にオーストラリアのエンジニアが装置を再現しています。

その結果、全く同じような装置でも電球を灯すことに成功しているのです。

エジプトの神殿に火が使われた形跡が無い

古代エジプトで電気が使われていた可能性は、このオーパーツだけが理由ではありません。

数々の神殿がある中で、当然地下にも広がる巨大なものもありますが、その一部では松明などの火を使った照明を使用した形跡が見られないのです。

昼夜問わず、真っ暗な地下神殿でどうやって作業をしたりしていたのでしょうか。

普通この時代であれば、松明が唯一の照明替わりとなりますが、ススの痕跡も見つかっていません。

当然大きな謎として扱われてきましたが、研究者の中には、これこそが古代エジプトで電球が使用されていた証拠だと主張する研究者も少なくないのです。

また、古代文明で電気が使われていたと思われるオーパーツは、他にも存在しているので、そちらも併せて紹介します。

パルティア王国の壺型電池

パルティアの壺型電池

製造時期:紀元前3世紀頃

発見場所:イラクのバグダッド近郊のクジュトラブア遺跡

作成理由:電気を使うための電池

1930年にイラクの首都バグダッド近郊にあるクジュト・ラブア遺跡で奇妙な壺型のオーパーツが発見されました。

ここは紀元前3世紀~5世紀頃に繁栄していたパルティア王国があった古代都市の遺跡で、発見された遺物は高さ15㎝ほどの陶製の壺の中に銅製の筒が入っているものです。

パルティア王国の壺型電池の構造

バグダッドの壺型電池

壺の中に銅製の筒が入っているだけであれば、特に大きな疑問も抱きませんが、この壺を調査したところ驚愕の事実が発覚します。

銅製の筒の底は、現代のハンダで溶接された痕跡があり、銅製の筒の中には鉄の棒も入っていました。

この構造は、19世紀末にイタリアで発明された電池と同じ仕組みが使われており、専門家の意見も壺型電池として利用されていたのではないかという見解が有力です。

また、この壺型電池はこれだけではなく、バグダッド近郊の遺跡では数多く発見されていることから、日常的に電気を使用していたのではないかと考えられます。

壺型電池の中に酸性の溶液を入れることで、単三電池と同レベルの電圧を発生させることが検証実験によって証明されていることから、現実的にも電池として機能することがわかっているのです。

さらに、酸性の溶液はワインやお酢でも代用が可能で、発掘された壺にも何らかの液体が入っていた跡が遺されています。

古代文明で電気は当たり前に使われていたのか

パルティア王国の人々がこの壺型電池を、どんな風に使っていたのかという疑問が残ります。

考えられる中で1番可能性が高いのが、銅などに金メッキするために利用されていたと考えられており、実際にドイツの考古学者が壺型電池のレプリカを使用して電気分解による金メッキ実験に成功しているのです。

しかし、バグダッド近郊の同時代の遺跡からは金メッキをされたと思われる物は何も発見されていません。

ただ、その代わりパルティア王国以前にあったシュメール文明やエジプト遺跡からは、金メッキされたとしか考えられない遺物が多数発掘されたという報告も上がっています。

エジプトの巨大電球やパルティア王国の壺型電池といい、電気や電池の歴史は私達が知っているよりもはるか昔から存在しているのかもしれません。

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