多種多様な宗教が信仰されているインドには、神も近づこうとしないような「最恐」の心霊スポットが存在しています。
インドの首都ニューデリーの南東部、ラジャスタン州にある廃墟「バーンガル砦」です。
『夜中に入っていった人で帰ってきた人は誰も無い』
『建物の中から声が聞こえてくる』
そんな噂が絶えない世界的にも有名な心霊スポットの1つで、バーンガル砦には夜間の立ち入りを禁止する看板が立てられています。
400年以上放置されているバーンガル砦

16~17世紀頃に建設されてから現在まで400年以上放置されているバーンガル砦は、インド政府によって「夜間侵入禁止」とお達しが出た政府公認の心霊スポットとなっています。
黒魔術によって呪われた街
市場や寺院があった跡もあり、そこそこ栄えていたと思われるバーンガル砦がなぜ廃墟となってしまったのか。
その原因は黒魔術師による呪いだと言われています。
1573年、ムガール帝国の武将マン・シンの弟であるマドー・シンによってバーンガル砦は建設されました。
その当時、この土地で絶対的な権力を持っていた魔術師が、砦を作ることを許可する代わりに、ある条件を出します。
「砦を作ることは許可するが、私の住居よりも高くすることは許さない。砦の影が私の家にかかったらこの街全体が滅びるだろう。」
この条件は長い間この土地で守られてきたが、マドー・シンの孫にあたるアジャブ・シンがその約束を破って砦の高さを増築していった結果、魔術師の家に砦の影がかかるようになってしまい、魔術師の呪いによって厄災が降りかかってしまった…。
バーンガルの土地に住む住民の数は10,000人を超え、栄えている街として名を上げていた時期もあったようです。
しかし、栄えているのをいいことに、魔術師との約束をないがしろにし、権力をもっと見せつけようとしたマハラジャの強欲さがこの結果を招いたのかもしれない。
バーンガル砦に残る恋物語の伝説
王女に恋をしてしまった魔導士が、惚れ薬のような媚薬によって自分に好意を抱くよう仕向けるが、王によってその作戦が見破られてしまう。
怒った王様が、その薬を岩に投げつけたことで、岩に薬の効果が出てしまいました。
岩に惚れられてしまった魔術師は、押しつぶされてしまいますが、絶命する直前に「この街は滅びる。もう誰も住めない。」と呪いをかけたからだという伝説も残っています。
その1年後には、魔術師の呪いによって王女も死んでしまった。
バーンガル砦は実際にどうして滅んだのか
廃墟となってしまったバーンガル砦を調査した考古学者や歴史学者たちは、侵略戦争によるものではないかと考えました。
しかし、建物自体が何者かによって壊されたようなあともなく、ほぼ無傷の建物が大半を占めています。
周辺を調査しても戦争が行われたような痕跡も見当たらなかった。
このことから、感染症によるものや自然災害によって街は崩壊してしまったのではと考えられているが、明確な答えは出ていない。
バーンガル砦の現在
バーンガル砦は、観光スポットとして一般的にも公開されています。
世界的にも有名な心霊スポットとなったことから、怖いもの見たさや好奇心旺盛な人達が多く訪れる地となっているそうです。
昼間はでもこの空間に入ると霊的な何かを感じることも多く、別世界にいるような異様な空気に包まれていると言われるバーンガル砦。
今でも夜に入ると二度と戻れないと信じられている心霊スポットで、地元の住民が最も恐れているのは王女の霊だと言われている。
さらに、呪いによって殺された1万人の霊が住み着くこの地には興味本位で近づかない方が賢明かもしれない。

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