2010年(平成22年)に発売された封印映像シリーズの2作目、「封印映像 呪殺の記録」の見どころ紹介、ネタバレを含めた各チャプターの感想とレビュー、時には考察を含めながらお伝えしています。
封印映像の作品情報
作品タイトル | 封印映像 呪殺の記録 |
監督 | 児玉和土 |
制作会社 | アットエンタテイメント |
公式Twitter | https://twitter.com/fuineizou1 |
監督は「本当にあった呪いのビデオ」や「闇動画」など、ホラー映像作品で有名な児玉和土。
構成も上記2タイトルと同じような作りになっていて、投稿者と取材レポーターの対談形式で話が進んで行く。
ドキュメンタリー風のフェイクホラーとして見るか、本当にあったお蔵入りのヤバい動画なのか…。
余計な尺稼ぎもなく、次々と短編ホラーを見せられているようなオムニバスホラー。
私は「本当にあった呪いのビデオシリーズ」は、正直言ってあまり好きではありません。
オーブのような心霊写真や、良くわからない薄透明の幽霊動画を何度もリプレイで見せられると飽きてしまいます。
しかし、封印映像にはそれがない。
心霊系だけでなく、ヤバい事件性のありそうなものから、オカルトまで、さまざまな理由で封印された映像がオムニバス形式で進んで行く。
一つひとつの内容が濃く、私のようなドキュメンタリー風ホラーに飢えている人にとっては、大ファンになること間違いなし!
封印映像は、ホラー好きな方々に是非ともオススメしたいシリーズ作品の1つです。
封印映像2のネタバレと感想レビュー
それでは、封印映像をネタバレありで感想レビューを書いていきます。
第1話 怨念人形
某テレビ局に送られてきたと言われる映像。
携帯で撮影されたその映像は、まだ小学生くらいの幼い娘の誕生日をお祝いしている楽し気なホームビデオ。
豪華な食事にテンションが上がる女の子。
誕生日ケーキも登場し、プレゼントタイムに笑顔を見せる。
しかし、祖母からの誕生日プレゼントによって、その空気は一気に凍り付く。
あまりにも不気味な日本人形をプレゼントされ、「かわいい」と言いつつ苦笑いの女の子。
すると突然、狂ったように笑いだす祖母。
女の子に抱かれていた日本人形の目が急に異様なほど大きく開いて、カメラの方に向かっていく。
さらに、映像には「死ね…」という音声も残されていた。
現在、この日本人形を送った祖母は認知症でまともに会話が出来ず、入手経路等はわからないという。
そして、この人形をプレゼントされた女の子は、謎の湿疹が全身に出来ていて、湿疹の中で虫が疼いているような感覚に悩まされていた。
冒頭で取材班が、例の日本人形が登場するが、めちゃくちゃ不気味。
よくこんなの見つけてきたな…。
この人形はお寺にて供養してもらったとのナレーションで締め括るも、その後どうなったのかはわからない。
女の子の全身に出来た湿疹が良くなればいいが…。
それにしても、人形といい祖母の笑い声といい、鳥肌が立つような映像。
前作と比べても、圧倒的に心霊系のクオリティを上げてきているのがわかる。
というか、日本人形がマジで夢に出てきそうで嫌だ。
ちなみに「死ね」の音声は、日本人形の声と合っていないのもあって、蛇足かなという感じ。
この声が無い方が、怖かったかもしれない。
第2話 アイドル撮影会
アイドルのメイキング映像を撮影している最中の出来事。
個人撮影会で起きた事件を記録している。
水着でファンと撮影会をしている様子を記録するカメラマン。
順調に進めていると、個人撮影会の参加者と思われる1人の男性が「まだー!!!待てないよー!!」と怒鳴り込んでくる。
どうやら、順番待ちに不満がある様子だが、明らかに頭がおかしい奴…。
スタッフが追い返し、時間まで待ってように説得する。
しかし、その後もわけのわからない発言をしながら騒ぎ立てる男。
そして、ようやく頭のおかしい男の番に…。
メイキング映像を撮っていたカメラマンを呼ぶと、いきなりカメラに向かって唾を吐きだす。
映像みているこっちが、めちゃくちゃイライラするような男の態度。
カメラマンが撮影場所に入ることを異様に拒否し、スタッフと頭のおかしい男、アイドルだけで撮影会が行われることに。
カメラマンが他の場所で、撮影会に来ていた他のファンにアイドルの魅力を聞いていると、撮影会を行っていた部屋が騒がしい。
すると、頭のおかしい男とスタッフが揉めていて、ひたすら意味不明なことを大声で喚きたてている。
スタッフにも手を上げたりと、手が付けられない状態なので、出て行ってもらうことに。
ここで例の警告文。
『これよりご覧いただく映像はあなたの心身に重大な影響を与える可能性がありますのでご注意ください。』
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
グロ映像の回だー!!!
前作で中々だったので、わくわく。
少し落ち着いたのか、撮影会から帰ることに納得した男性。
帰ろうと荷物を持った男に向かって、アイドルがひとこと。
「キモいんだよ、バカ」
その通り!と思って見ていると、男はカバンから瓶を取り出して華麗なフットワークでスタッフを押し退けて液体をアイドルにぶっかける。
悲鳴を上げるアイドル。
逃げようとして取り押さえられる、頭のおかしい男。
瓶の中身は硫酸だったようで、液体をかけられたアイドルの上半身が焼けただれてしまっている。
安定のノーモザイクだけど…硫酸ってこんな一瞬で溶けるか…?
最近のニュースで硫酸をぶっかけた男が話題だけど、この映像みたいになったとしたら日常生活は送れないだろうな…。
結局この事件は多額の現金が支払われたことで示談になったらしく、アイドルも引退してしまったらしい。
ちょっと作り物感が凄いのは否めないが、頭の狂った男のキャラが濃すぎて、見ていて全く飽きない。
リアルにいそうなヤバいオタク感が満載。
グロさ云々よりも、全部あのキャラが持って行ってしまっている。
個人的には、今回の硫酸ぶっかけよりも、前作の目玉の方がグロイかなぁ…といった感じ。
ストーリー的には、今回の方が全然面白いけど。
第3話 呪殺の記録
とある映像制作会社に保管されていたベータカムテープ。
1990年代のドキュメンタリー番組らしい。
どうやら、超能力ブームで登場していた人たちの今を追った番組のようです。
その候補者の中の1人で、あまり有名ではなく週刊誌に数回出た程度の超能力者を取材しようとしたところ、現在その方は亡くなってしまっていた。
そこで、仕方なくその超能力者の娘さんに取材をすることに。
父親の超能力のことを聞くが、まだ幼かったこともあり、ほとんど覚えていなかったが、娘にもその能力が受け継いでいる可能性を考え実験が始まる。
スプーン曲げを依頼すると、曲がるどころかスプーンが折れてしまう。
(このスプーン…前作のスプーン女でも登場していたような…)
透視実験も完璧に成功。
マグカップを割ろうとすると、近くにあった花瓶が突然割れる。
このように、さまざまな超能力実験を行うも全て成功させていく。
そして最後に、未来を予知するという念写実験を行うことに。
「やりやすい人がいる」
と番組のプロデューサーを指名する超能力者の娘。
プロデューサーの髪の毛と爪をもらって念じた後、ポラロイドカメラでプロデューサーを撮影すると、そこには身体のあちこちが欠損しているプロデューサーの姿が映し出されていた。
その翌日、そのプロデューサーは電車に轢かれて遺体は酷く損傷していたようです。
この映像を専門家に調査してもらうと、特に超能力に対して不自然なところはなかったとのこと。
しかし、気になる部分が2つあると言い出す。
- 本棚に映っていた本が魔術や呪術関係の本。
- ポラロイドカメラで撮影した時のフラッシュの影が異常。
本に関しては、イギリスの儀式魔術師アレイスタークロウリーの本も。
更に、フラッシュのシーンをスローで見て見ると、悲鳴を上げているかのような霊がいくつもの影となっています。
この専門家は亡くなったプロデューサーを知っているらしく、オカルト現象を紹介しつつ、それをインチキとしてリークするといった阿漕なことをして話題を作っていたようなクズプロデューサーだったとのこと。
もしかしたら、この娘の父親もこのプロデューサーに陥れられた1人で、復讐として呪いの儀式を行ったのかもしれない。
そもそも「髪の毛」と「爪」。
これは日本の呪術でもよく使われる、呪いや降霊術には必須のアイテムです。
超能力、ましてや念写でこのような道具が必要なのは明らかにおかしい。
タイトルにある通り、まさに「呪殺」だったのだろう。
アレイスター・クロウリーの名が出てきたのが、個人的には少しびっくり。
オカルト界では有名人ですが、まさか日本のホラーでその名前を聞くことになるとは思わなかった。
第4話 家探し
新婚夫婦が都心の新居を探している記録映像。
内見している様子を、旦那さんが撮影している。
想像していたよりも、好物件でテンションが上がる夫婦。
2階に上がって部屋を見て回っていると、奥さんの方が部屋の一室の押し入れから足が伸びているのを見つけてしまう。
驚いて旦那さんを呼び、押し入れを見てもらうと、そこにはボロボロになったお札が。
ハウスクリーニングの人の剝がし忘れだと誤魔化す不動産屋。
さらに、実はこの足が出てくる映像の前にも、奥さんの後ろに何者かが潜んでいる映像も。
お札について詰め寄るも、前の人の剥がし忘れだとしか言わない不動産。
言い争いをしている間も、ビデオカメラはそのまま回っていた。
話にならないと、その場を離れた際に不動産の背後にはガッツリと女性のような何かが立っている。
普通に怖い…。
アップにしてくるけど、辞めて欲しい…怖いから…。
結局その家は借りなかったとのことだが、その夫婦が話すには、霊は家ではなくてその不動産屋に憑いていたのではないか…という考察で終わる。
お札といい、押し入れの足、その前にも登場していた奥さんの後方にいた女性の霊を考えるとやはり家に憑いていたのではないでしょうか。
画像が荒くて、どんな文字が書かれているお札なのは見れなかったので、魔除けなのか祓いのためなのか、封印なのかはわかりませんが…。
そもそも、家に何もなければお札なんて貼りませんよね。
もしくは、お札を剥がしたことによって、封を解かれた霊が不動産屋に憑りついた…ということなのか…。
可能性としては、それが一番あり得そうな気がします。
皆さんも旅先や内見でお札を見つけたときは、無闇に剥がしちゃダメですよ。
何を抑え込んでいるかわかったものじゃないので…。
第5話 廃墟探訪
廃墟マニアがナビゲーターを務める「廃墟探索番組」を撮影した際に撮られた映像。
廃村の中に残っている建物を探索する取材陣。
建物の中にある年期の入った家具を紹介するナビゲーター。
そこで例の『警告文』が…。
アイドルへの硫酸ぶっかけ男の時は、正直期待外れ的な感じはありました。
2度目の警告文…さて、どうなるか…。
廃村の中にある1つの家に入った時、首つり自殺をしている女性の遺体を発見してしまう。
どうやら女性は妊婦さんだったらしく、吊られている遺体の下には小さな赤ちゃんの遺体も落ちている。
なんと、首吊りのショックで産まれてしまったらしい。
赤ちゃんのへその緒が、首吊り女性と繋がっているのも見える。
これは中々のショッキング映像…。
グロい…というよりもエグい…。
特にへその緒が繋がっているのが、何とも…。
確か、闇動画1の「切腹動画」にも腹を切って赤ちゃんを取り出すみたいなのがありましたが、同じ監督だったような…。
妊婦さんは精神衛生上、見るのは控えた方がよさそうな映像ですね。
外国映画でよく見るスプラッターのような派手なグロさはないですが、日本独特の薄気味悪いグロ映像的な意味では素晴らしい。
遺体を発見した取材陣はロケを中断し、警察に連絡。
首吊り遺体は死後1日ほど経過していたらしい。
そして1週間後、ロケを再開するために廃墟マニアのナビゲーターに連絡すると、亡くなってしまっていた。
出会い系で出会った女の子とホテルに行った翌朝、心不全だったらしい。
また、奥さんが妊娠していたらしいが、ショックで流産とはならなかったとのこと。
それだけでなく、遺体を撮影していたカメラマンにも異変が起きる。
公園の噴水に顔をつけた状態で、溺死していたとのこと。
しかも、このカメラマンの奥さんも妊娠していた。
例の映像を確認していたADが変な声が聞こえるとのことで、専門家に依頼して調査してもらうと、それは赤ちゃんの泣き声とのこと。
確かに、赤ちゃんの産声のような「おぎゃあ、おぎゃあ」という音声が紛れ込んでいる。
最後に、この映像の取材に応じていたディレクターが「私のカミさんも妊娠しているって聞いて気になっている」というところで終わる。
いや、お前死ぬやん!!!!
死亡フラグをビンビンに立てて終わるという、何とも言えない最後でしたね。
この死の連鎖は自殺した女の怨念によるものなのか、それとも赤ちゃんなのか。
もしくは、その両方か。
何らかのかたちで男に裏切られ、自殺しか道が無いほど追い詰められた女の怨念…という感じがします。
ただ、亡くなった男性の奥さんが全員妊娠しているというのが、よくわかりません。
私の男もクズだったから、きっとお前らもクズだろ!
みたいな感覚で殺されていたのなら、あまりにも理不尽すぎる…。
まぁ、そもそも呪いも霊も理不尽でしかないので、きっとそういうものなんだろうと納得するしかない。
今回の最後は、グロと心霊の両方をねじ込んできましたね。
ストーリー的にも、映像的にもとても面白いチャプターでした。
「封印映像 呪殺の記録」の評価
心霊的な怖さレベル | [star-list number=4.5] 4.5 |
人間的な怖さレベル | [star-list number=4.5] 4.5 |
グロ表現のレベル | [star-list number=4.5] 4.5 |
ストーリーの面白さ | [star-list number=4.5] 4.5 |
封印映像2の総合評価 | [star-list number=4.5] 4.5 |
今回の「封印映像 呪殺の記録」は、心霊現象から超能力に魔術、犯罪から事件まであらゆる要素を盛り込んだといった感じです。
アイドルの硫酸事件で、グロ系はあんまり期待できないかぁ…と少し萎えた部分もありましたが、最後でキッチリ挽回してくれました。
そして、初回に登場した日本人形…。
マジであの人形の顔が怖すぎる。
どこかで売ってたのを買ってきたのか、スタッフが作製したのかはわかりませんが、仮に作っていたとしたらセンスありすぎです。
まとめとしては、全体的に面白いのですが、何となく先読みできちゃう話がほとんどでした。
アイドルにしても、家探しにしても、廃墟にしても、大体オチが想像できちゃいますよね。
その点だけがちょっと残念ですが、それ以外に不満は全くありません。
2021年9月時点で、50作品以上のシリーズを誇る封印映像。
今回もシリーズのファンが多いのも納得できる面白さです。
封印映像の口コミ・レビュー
女性:22歳
今回の特徴は視聴者を怖がらせる「仕掛け」を多く使ってる点でしょうか。
例えば暗闇の室内に映り込んだ女性の姿、観る者に気付かせながら本編中では一切言及せずにスルー。
ちなみに個人的に楽しめたのは「廃墟探訪」。
まさかのグロ映像に食事中でなくて良かったと違う意味で安堵しました。特に女性の方はご注意を。
男性:29歳
「家探し」は映像よりも投稿者の女性がオチで語る推測に「そうきたか!」ってニヤリとさせられます。このオチが無けり普通のフェイク映像だったんですが、オチが絶妙でしたね。
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