白高大神には滝つぼや防空壕といった霊が集まりやすい場所が近くにあり、修行場としても有名でしたが現在は廃神社になっています。
地元の人達からは本当に危険な場所として知られており、数々の心霊番組でも取り上げられている心霊スポットです。
それでは、奈良県最恐とも言われる『白高大神』を紹介します。
奈良県『白高大神』の基本情報
- 場所
〒631-0055
奈良県奈良市大和田町1026から西へ1000m - 特徴
廃神社 - 危険度
- 怖さ
奈良県の心霊スポット『白高大神』の場所と行き方

白高大神の場所と行き方はこちら。
修行場だったこともあり、山奥にあるので険しい山道を通るだけでなく、かなりわかりにくい場所にあります。
周囲には修行で使われた滝つぼや鳥居、朽ち果てた神社。
お狐様の中には首の無いものもあり、夜に行くと禍々しい雰囲気が漂っています。
しかし、どこか神聖な空気を感じさせる不思議な場所。
白高大神の歴史と心霊スポットになった理由
白高大神は、元々は多くの人が救いを求めて通い詰める神社でした。
伏見稲荷大社から認められるほどだった神社が、なぜ奈良県最恐の心霊スポットとなってしまったのか。
その謎を紐解いていきます。
- 中井シゲノという巫女の存在
- 白い狐のお告げと玉姫社
- 超一流の霊能者として活躍
- 教祖の死と共に失われた信仰
中井シゲノという白装束の巫女の存在
白高大神を語る上で絶対に外せないのが、中井シゲノという人物です。
祈祷師の家系に生まれ、その中でも突出した力を持ち、幼い頃からその才能を発揮していたと言います。
巫女としての力だけでなく、霊能者としても昭和初期にその名を轟かせ、伏見稲荷大社からも認められるなどカリスマ性も備えた人物でした。
そんな類まれなる才能才能を持った女性でしたが、ある日修行中の事故で両目を失明してしまいます。
盲目となった中井シゲノは、その昔、天皇が盲目の皇子の目を洗ったら目が見えるようになったと伝えられる観音菩薩の滝つぼで修行を行います。

来る日も来る日も、その滝つぼで滝行を行っていると、ある日夢に1匹の真っ白な狐が夢に現れました。
それが1927年(昭和2年)の話で、その白い狐と出会ってから彼女の目に視力が回復したと言われています。
この出来事があってから、中井シゲノは自分の力を高めるため、更に修行に打ち込むようになりました。
白い狐のお告げと玉姫社
1934年(昭和9年)、修行に打ち込んでいた中井シゲノの夢の中に、再び白い狐が登場しました。
すると、その狐は「大阪の安居天神と玉姫社へ行くがいい」とお告げを残して消えたそうです。
中井シゲノは修行の身でしたので、そこまで行くお金もありません。
しかし、お告げに従って安居天神に行くことを決意して旅に出ます。
そもそも、安居天神のことを知らなかった中井シゲノですが、やっとの思いで見つけ出して境内に入ると、そこには玉姫社と書かれた祠が。
安居天神の宮司にこれまでの経緯を話すと、それは神のお導きだろうと、玉姫社を譲り受けることになったのです。
こうして、中井シゲノは拠点を奈良県から大阪に移します。
超一流の霊能者となった中井シゲノ
大阪の玉姫社を譲り受け、そこで巫女としてだけでなく信者達の悩み相談も請け負う様になりました。
悩み相談と言っても、ただ話を聞くだけでなく占いのように、その人の将来について的確なアドバイスを与えたりと霊的な力を持ったものだったと言います。
その噂は瞬く間に広がり、相談に来る人は日に日に増えていきました。
また、一般の信者だけでなく会社経営に悩む社長や政治家、官僚までもが将来の行く末を聞きにやって来たのです。
その功績は全国伏見稲荷の総本山でもある京都伏見稲荷大社にも認められ、特別講社に認定されました。
神の声を聞くことが出来る巫女として、確固たる地位を築いた中井シゲノは大阪から奈良県へ戻ってきます。
そこで白高大社を築き、滝行を行う修行場を作りました。
これが後に『白高大神』と呼ばれるようになり、この場所は今でも残っています。
玉姫教会の教祖となり、白高大神を築いた中井シゲノの元には、様々な悩みを抱えた信者たちが集まりました。
こうして1つの大きな宗教法人にまでなった玉姫教会ですが、教祖である中井シゲノの死と共に自然消滅することに。
教祖の死と共に失われた信仰
89歳でこの世を去った中井シゲノですが、多くの信者と弟子を持ちながら、なぜ自然消滅してしまったのでしょうか。
それは中井シゲノの特殊すぎる才能とカリスマ性によって、彼女の力に救いを求めていた信者がほとんどだったのが理由です。
つまり、後任になって中井シゲノのように信者達を導ける人物が居なかったということ。
彼女の死を境に、白高大神への信仰心は徐々に薄れていき、平成3年には正式に廃神社となったのです。
白高大神は心霊スポット?それともパワースポット?

一部では白高大神は心霊スポットではなく、パワースポットだとも言われています。
結論から言うと、昼間はパワースポットのように感じられますが、夜だと重苦しい空気に押しつぶされそうなほど怖い心霊スポットに変わります。
元々が神社なので神聖な場であったことは間違いありません。
しかし、信仰心が失われた廃神社というのは、よくない気が集まりやすい場でもあります。
特に夜の闇の中では、常に誰かに見られているかのような感覚になるのではないでしょうか。
パワースポット目的で行くのであれば、日が出ている間に行くようにしましょう。
白高大神で起きた心霊現象や怖い噂

白高大神にまつわる心霊現象や怖い噂話で1番有名なのは、やはり行方不明になった少女の話です。
どのような経緯で白高大神へ行ったのかはわかりませんが、恐らく遊び半分で行ったのでしょう。
神社の1番奥の方にある修行場で、何かに取り憑かれた16歳の少女は、まるで年老いた老婆のようになってしまったという話です。
精神的にもおかしくなってしまい、錯乱した少女はそのまま行方不明になってしまった。
白高大神は、お狐様を祀っていた神社でもあるので、恐らく狐憑きだと考えられます。
肝試しで白高大神を訪れる人も多いようですが、決して遊び半分で立ち入っていい場所ではありません。
行くのであれば、それ相応の覚悟を持ち、あくまでも参拝する気持ちで行くようにしてくださいね。
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