アメリカ軍によって、数多くのテロリストが収容されている施設が存在します。
そこは「グアンタナモ湾収容キャンプ」と呼ばれ、拷問室まで完備している収容所です。
いったいこの施設で、なにが行われているのかをお伝えしていきます。
グアンタナモ湾収容キャンプ
対テロリスト用の「グアンタナモ湾収容キャンプ」は、キューバのグアンタナモ湾にあります。
19世紀末にアメリカの支援を受けてスペインから独立したキューバは、その見返りとして「アメリカがキューバの国土の一部を永久的に借りることができる権利」を認めました。
そのため、キューバの中でもここだけは実質アメリカが統治しているような状態です。
キューバ側は、返還を求めているものの、当然アメリカ側はこれを拒否してます。
この状況をよく思わないキューバは、「グアンタナモ湾キャンプ」周辺に大量の地雷をばら撒くいて対応している状況が続いているのです。
逃走不可能な収容キャンプ
グアンタナモ湾収容キャンプはテロリストを収容するための施設として作られました。
そもそもこのキャンプがあるのはキューバのアメリカ軍基地の中にあるので、周囲は見渡す限りアメリカ軍だらけです。
さらに海に囲まれているだけでなく、地雷にも囲まれているので、脱出することはまず不可能。
また、グアンタナモ湾収容キャンプはキューバにあるものの、アメリカが統治しているので、どうちらの法律も適用されません。
そこで絶対的な力を持つのが「軍法」です。
つまり裁判などする必要もなく、軍がテロリストと判断すれば何十年でもそのまま拘留しておける超法規的な場所となっています。
その結果、イラン戦争やアフガニスタン戦争で捕縛した約780人のテロリストが収容されたのです。
しかもそこには、まだ幼い少年兵も多数含まれていました。
収容キャンプで行われる拷問
裁判も行われずに収容されるため、無実の人や誤解されたまま収容された人達も多く存在します。
無実が証明されて、グアンタナモ湾収容キャンプから出てきた人達からは、そこで起きている地獄のような拷問の様子が語られました。
- 眠ろうとすると叩き起こし、1週間以上寝かせない。
- 全裸のまま、小さな箱に閉じ込めておく。
- 床にばら撒いた食事を、這いつくばったまま食べさせる。
- グロテスクな動画を見せ続ける。
- 鼻と口に水を流し込んで溺死寸前まで追い込む。
- 宗教的にタブーとされていることをやらせる。
- 脅迫や暴力など精神的な攻撃は日常茶飯事。
ここに収容された人達に人権などは存在せず、動物以下の扱いをされるような拷問が当たり前に行われているのです。
バイデン氏によってついに閉鎖されるのか!?
2009年にアメリカ大統領となったバラク・オバマ氏によって「グアンタナモ湾収容キャンプ」の閉鎖命令が下されました。
しかし、軍国主義の共和党議員からの猛烈な反対によって閉鎖は見送られることに。
そのまま過激派のトランプ大統領へと移り、グアンタナモ湾収容キャンプ閉鎖の件は白紙に戻ったと思われたが、バイデン大統領へと変わってから変化が起き始めます。
2021年2月12日に、以前オバマ元大統領が掲げていた施設閉鎖を目指して、バイデン氏が大統領令を検討していると言われているのです。
現在、「グアンタナモ湾収容キャンプ」に収容されている人数は数十人まで減ったとは言われていますが、今でも非公開の拷問部屋では非人道的な行為が日夜繰り広げられているのかもしれない。
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