今回は、魂の取引を条件に契約を迫る悪魔「メフィスト・フェレス」について紹介します。
名称 | メフィスト・フェレス |
別名 | メフィスト・フィレス メフォスト・フィラスなど |
種族 | 悪魔 |
役割 | 魔王の代理 |
主な出典 | ファウスト |
最も悪魔らしい悪魔メフィスト・フェレス
悪魔と言えば、召喚者の願いを叶える対価として、その者の命を奪う。
そのようなイメージが強くありませんか?
有名な漫画『黒執事』でも、悪魔との契約で願いの対価として魂を差し出しています。
そんな悪魔らしい悪魔の名前は、メフィスト・フェレス。
魂と引き換えに願いを叶えてくれる悪魔の名前です。
名前の表記は登場する書物によって多少変わってきますが、名前の由来はギリシャ語で「光を愛さない者」という意味とも言われています。
メフィスト・フェレスの性質は、ドイツの悪魔研究者ヨハンネス・トリテミウスによると「邪悪で悪意に満ち、荒々しい悪魔」と評されている。
ファウスト伝説に登場するメフィスト・フェレス
メフィスト・フェレスが登場するのは、16世紀のドイツで広まった『ファウスト伝説』で、契約を交わした錬金術師ヨハン・ファウストの願いを叶えた後に魂を奪ったと言われています。
この伝説では、契約したファウストの願い通りに天国や地獄を見せたり、古代の美女を従えたりとあらゆる願いを叶えてくれた。
ドイツの娯楽小説『実伝ヨハン・ファウスト博士』に、詳しく記されています。
メフィスト・フェレスの姿は、真っ赤な服を纏っていたり、黒いスーツのような服装で描かれたりすることが多い。
文豪ゲーテが作った『ファウスト』は、これらの伝説をベースにして作られた戯曲で、最終的には魂が救済されてハッピーエンドを迎えます。
しかし、実際のファウストの最後は、伝説でも現実でも悲惨なものだったのです。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
[sitecard subtitle=関連記事 url=https://yorozuyamiichi.net/faust/ target=]
メフィスト・フェレスのまとめ
自らの命を犠牲にしてでも、叶えたい願いがある。
そんな人間の欲深さや弱みに付け込んで魂を奪う悪魔がメフィスト・フェレスです。
また、作品によって役割が大きく変わってくる悪魔でもあり、堕天使ルシファーに仕える悪魔の1人として、一緒に神へ反逆したという話もあります。
[sitecard subtitle=関連記事 url=https://yorozuyamiichi.net/why-lucifer-fellen/ target=]
コメント