自殺連鎖ゲーム「もも(MOMO)チャレンジ」の真相とは?世界中で拡散された都市伝説はデマだった?

ひと昔前、メールを通じて送られてくる「不幸のメール」が流行ったのを覚えているでしょうか。

その内容は、「あなたを殺しに行きます。」「犯人はあなただと特定しましたので、これから家に向かいます。」「それが嫌なら5人にこのメールを送ってください。」といった物騒な内容で、当時小学生だった私は、震えながら眠ったのを覚えています。

そんな「不幸のメール」も時代の変化と共に廃れていきましたが、現代ではTwitterやインスタグラムなどSNSという、より拡散されやすい場面で登場するようになりました。

その現代版不幸のメールとも言えるのが、「もも(MOMO)チャレンジ」です。

目次

自殺に追い込まれるMOMOチャレンジ

ある日突然、MOMOと呼ばれる謎の人物からSNSを通じて不気味な画像が送られてきます。

そのメッセージがMOMOチャレンジ開始の合図で、強制的にゲームにチャレンジさせられるのです。

このチャレンジの内容は簡単なものから段々とエスカレートしていき、「屋上の柵の上を歩く。」などの危険行為や自傷行為を要求され最終的には自殺に追い込まれることに…

断ると「今夜、あなたのところに行きます。」「呪いをかけてやる。」といった脅迫が続き、電話が掛かってくることもあるようです。

MOMOチャレンジは当初、メキシコやアルゼンチン、アメリカやフランスなど諸外国を中心に拡散されていました。

ただの悪ふざけと思われるかもしれませんが、アルゼンチンでは実際にMOMOチャレンジが原因で12歳の少女が自殺したと思われる事案もあり、警察が危険性を呼びかけるほどの事態になっています。

また、SNSだけでなくYouTubeの広告やWhats Appというメッセージアプリから勧誘されるといった噂もありましたが、真偽のほどは確かではありません。

10代を中心に拡散されるMOMOチャレンジ

日本のYouTubeでもMOMOチャレンジが紹介されたことで、日本の子供達もこの自殺ゲームを知りSNSで瞬く間に拡散されていきました。

非現実的な体験を求めて、好奇心でチャレンジする人。

面白半分で、実際にチャレンジした内容を実況する人。

中には、数人の同士を集ってMOMOチャレンジをしようという人達まで現れました。

10代という多感な時期で、死について考えている少年少女がこれを見た時、MOMOチャレンジはただのゲームではなく、自殺のきっかけになる危険なゲームに変わります。

MOMOチャレンジは本当にデマなのか?

このMOMOチャレンジが拡散された理由の1つが、強烈な印象を与えるアイコンです。

一度見たら、忘れようとしても忘れられないほどのインパクトがあります。

しかし、このMOMOとされている写真は、特殊造形を手掛けている日本人の男性が展示会で出品した「姑獲鳥(うぶめ)」という作品だったという事実が発覚したのです。

もちろん、この作品を作った本人はMOMOチャレンジとは全く関係ありません。

ここまで様々な都市伝説のような噂を書いてきましたが、全てデマだったということで片づけられています

しかし、世界中で拡散されたMOMOチャレンジは本当に全てがデマだったのでしょうか。

色々な情報サイトにも、最終的には「MOMOチャレンジはデマだった。」で終わっています。

なんだか違和感を感じますが、実際このような自殺ゲームは、深刻な被害をもたらすこともあります。

MOMOチャレンジの前身とも言える「青い鯨ゲーム」という自殺ゲームが2015年にロシアで流行し、150人以上の自殺者を出しました。

青い鯨(くじら)ゲームのヤバすぎる内容

青い鯨ゲームは、MOMOチャレンジのように出された指示に従うといった内容です。

この2つのゲームの大きな違いとして、青い鯨ゲームの方は洗脳的な要素が強く、巧みな心理操作で思考停止状態まで追い込みます

現実とは思えないような出来事ですが、このゲームを作ったフィリップ・プデイキンは自殺教唆の容疑で2016年11月に逮捕されました。

5年の歳月をかけて作ったとされる、自殺ゲーム「青い鯨」。

犯人は、普通の人間とゴミのような人間を区別するために作ったと、まるで社会貢献をしたかのような口ぶりで話していたそうです。

このように、心理学や洗脳を悪用したゲームは他にも数多く存在します。

そのほとんどは、都市伝説のようなものですが、本物に出会ってしまった時、自分でも気づかない間に洗脳され、気づいたときには屋上から飛び降りているかもしれません。

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