今回は、ソロモン王が使役したとされる72柱の悪魔のうち、24番目で侯爵の地位を持つ悪魔「ナベリウス」について紹介します。
名称 | ナベリウス |
別名 | ケルベロスなど |
種族 | 悪魔/怪物 |
役割 | 悪魔の侯爵 |
主な出典 | レメゲトン |
インテリとして知られるナベリウス
ソロモン王が使役した72柱の悪魔が記載されている魔導書『レメゲトン』。
その24番目であり、侯爵の地位を持つのが「ナベリウス」です。
ナベリウスと言うとあまり日本では馴染みが無いかもしれませんが、ナベリウスは別名「ケルベロス」。
よくゲームやアニメで、地獄の番人として登場している悪魔です。
実際に悪魔としてのナベリウス(ケルベロス)を知ると、そのイメージは大きく変わるかもしれません。
豊富な知識を持つインテリ悪魔ナベリウス
悪魔の中でも珍しく、論理的で知的な悪魔として知られるナベリウス。
科学的な知識だけでなく、芸術にも長けていて、その知識を人間に与えると言われています。
豊富な知識の中でも、修辞学を得意とし、比喩や反語など言葉の技術を追求する能力が高いとされている。
その技術を生かして、言葉巧みに相手を説得したり、交渉したりするのが得意なインテリ悪魔です。
また、ナベリウスを召喚することで失われた威厳や名誉を回復する力を持ち、召喚者の地位を高めてくれる。
ケルベロスとナベリウスは同じ?
「ケルベロス」と「ナベリウス」は、両方とも3つの犬の頭を持つとされていることから、ギリシャ神話に登場する地獄の番犬ケルベロスと同一視されています。
番犬と言われるだけあって、地獄では冥府のハデスが住む館の門を守っていると言われている。
門の前を通る者たちを見境なく喰らってしまうので、門前を通る死者は甘いお菓子を持ってケルベロスの気をそらす風習があったという。
制限なく喰らうケルベロスの特徴は、七つの大罪「暴食」と同じで、キリスト教にとっては大罪の1つです。
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このことから、ケルベロスと同様にナベリウスも、神に反する悪魔として位置づけられたと考えられるのです。
ナベリウスとケルベロスまとめ
19もの悪魔の軍団を率いる、ソロモン72柱の悪魔侯爵ナベリウス。
3つの犬の頭を持ち、鉤爪を持つ姿で空も飛ぶという。
召喚者に知恵と権力を授けるナベリウスは、悪魔の中でもランクの高い位置にいると考えられています。
また、ナベリウスの上司は、未来を予知する悪魔アスタロトと言われている。
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