テレビゲームだけでなく、アニメやカードゲームも人気のポケットモンスターは、日本だけでなく世界中で大人気のタイトルです。
1996年に発売された初代ポケットモンスターに登場するキャラクターの「ユンゲラー」。
この超能力ポケモン「ユンゲラー」が原因で、任天堂は損害賠償請求されることになります。
ユリ・ゲラーに訴えられた任天堂
スプーン曲げを得意とし、超能力を使うエスパーポケモンのユンゲラー。
この名前を聞いて、誰もがあの有名な超能力者ユリ・ゲラーを連想したと思います。
ユリ・ゲラーはイスラエル出身の超能力者で、スプーン曲げを得意とし、日本でもテレビに出ては超能力を披露していました。
そんなユリ・ゲラーですが、ポケットモンスターが発売されてから4年後の1999年に、任天堂に対して裁判を起こします。
ユンゲラーは自分のイメージを盗用したもので、名誉棄損に値するという内容です。
そして、ユリ・ゲラーが任天堂に対して請求した損害賠償金がなんと101憶円!
全額とはいかないまでも、ユンゲラーがユリ・ゲラーを模して作成されたキャラクターであるのは誰が見てもわかりますので、任天堂は裁判で負けるだろうと予想されていました。
しかし、裁判の結果は任天堂が勝訴!
その理由は、任天堂側の弁護士が「ユンゲラーは超能力を使います。もし、ユンゲラーとユリ・ゲラーが同じだとするのであれば、今この場で超能力を使ってください。」と主張し、ユリ・ゲラー側を黙らせてしまったのです。
こうして任天堂は、巨額の賠償金を払う事もなく事なきを得た…。
というのが一般的に言われている都市伝説ですが、これは事実ではありません。
ユリ・ゲラー裁判の真実
ユリ・ゲラーが名誉棄損で訴えたのは事実です。
しかし、「ユンゲラー」という名前は日本のみで使われているもので、海外ではKadaburaという名前になっています。
日本の商品にアメリカの法律を適用することは出来ないため、訴訟の要件を満たしておらずユリ・ゲラーが敗訴となりました。
訴えを起こしたはいいものの、裁判そのものが成り立たなかったというのが真実です。
コメント