Qアノンとは?SNS上で囁かれる陰謀論が現実に!?アメリカでは半数以上の有権者が支持している!

「Qアノン」とは、ネット上で様々な陰謀論や裏の情報を発信している謎の組織のことを指しています。

頭のネジがぶっ飛んだカルト宗教団体という人もいれば、ディープ・ステート(影の政府)と呼ぶ人もいて、その実態は掴めていません。

2017年10月にアメリカの匿名掲示板の4chan(日本の5ちゃんねるのようなもの)に、「Q」と名乗る人物によって投稿された書き込みが「Qアノン」の始まりと言われている。

この「Q」というのは、アメリカ政府の所持する核兵器などの最高機密情報にアクセスできる「Qクリアランス」の権限の頭文字を指しています。

当初は個人で活動を行っていたとされているが、現在は複数人のグループで活動している。

目次

アメリカ有権者の半数がQアノンを信じている事実

 

この「Qアノン」の提唱している陰謀論は、正直言ってかなりぶっ飛んでいるものが多いです。

次で紹介しますが、まず先にアメリカでの行われた世論調査の結果を見て欲しい。

ドナルド・トランプ氏とバイデン氏が選挙対決を行っていた2020年の8月から9月にかけて、陰謀論を信じるかどうかの世論調査が行われました。

アメリカの調査会社が実施したこの世論調査では、共和党支持者(つまりドナルド・トランプの支持者)の56%が信じていると回答している。

この時の世論調査で聞かれた陰謀論の内容が更に驚くもので、「Qアノン」が主張しているディープ・ステート(影の政府)の存在と、エリート層や富裕層の悪魔崇拝疑惑についての調査でこの結果となっている。

つまり、ドナルド・トランプ氏を支持している人達の半数が、アメリカには表には出てこない影の政府があると信じ、エリート層によって悪魔崇拝の儀式が行われていると信じている事になるのです。

そして共和党を支持する層は、ドナルド・トランプ氏がディープ・ステートや富裕層の悪魔崇拝者達と戦っているヒーローだと信じています。

こうしてみると、ホワイトハウスを襲撃するような異常なまでに熱狂的で暴力的な支持者の行動も頷ける。

Qアノンが主張している陰謀論

 

それでは、実際に「Qアノン」が発信している陰謀論を紹介します。

SNS上囁かれている主な5つの陰謀論

・アメリカに存在するディープ・ステートの存在とその犯罪的な行為。

・ロックフェラーやロスチャイルドなどの世界有数の富裕層、ブッシュやオバマなどの歴代元大統領にビル・ゲイツなどのIT長者やセレブがディープ・ステートに加担している。

・悪魔崇拝者達は、児童を虐待したり拷問をしながら生き血を飲む事で若返ると信じている。また、その脳の松果体から抽出されるアドレクロムと言われる麻薬成分を摂取している人達である。

・このような悪魔崇拝の儀式を行う事で、彼らは仲間意識を持ちディープ・ステートとして富と権力を独占してきた。

・彼らのような悪魔崇拝者達やディープ・ステートと戦っていたのが、ドナルド・トランプ氏である。

このような信じられないような陰謀論が、少なからず支持されているというのだから恐怖でしかない。

普通だったら、誰も信じないような陰謀論がここまで支持を得るようになった原因はドナルド・トランプ氏にあります。

Qアノンの陰謀論に賛同した大統領

本来であれば、日の目を見る事などほとんどない陰謀論を、表舞台へと押し出したのは間違いなくドナルド・トランプ氏です。

ご存知の通り、Twitterが大好きなドナルド・トランプ氏は良くも悪くも思ったことをそのままツイートしてしまうので、度々炎上騒ぎが起こっています。

その結果、暴動を誘致したとしてついにアカウントを凍結させられてしまいました

まだ自由にツイート出来ていた頃に、ドナルド・トランプ氏は度々「Qアノン」についてもTwitterで発信しています。

特にヤバかったのが「Qアノンの情報は信用出来る。」といった内容のツイート。

数千万人のフォロワーがいる人物が、このような発言をするとどうなると思いますか?

「Qアノン」を知らなかった人は、ネットで調べることでそのような組織や陰謀論がある事を知るでしょう。

逆に「Qアノン」の信者たちはここぞとばかりに、陰謀論を持ち上げ始めます。

「Qアノン」についてまとめた情報やYouTube動画はいくらでもあるので、誰でも簡単にその内容を知ることができるのです。

しかもアメリカの大統領が「信用できる」と発言したことから信用性も爆上がりします。

こうして今のアメリカは、陰謀論が渦巻く混乱した国家になっています。

ドナルド・トランプ氏の支持者に「Qアノン」の熱狂的な信者が多いのは、このような経緯があるからです。

陰謀論が選挙結果に表れたピザゲート事件

 

2016年のヒラリー・クリントン対ドナルド・トランプの大統領選挙の期間にこの事件は起こりました。

当時、ヒラリー夫人が次期大統領間違いなしと言われて圧勝ムードだったのに、結果はドナルド・トランプ氏が勝利した事に違和感を感じた人も少なくないでしょう。

日本ではあまり報道されていなので、どうしてドナルド・トランプ氏が勝利したのかを知らない人も多いはずです。

結論から言うと、ヒラリー・クリントンはピザゲート事件という陰謀論によって選挙で負けることになりました。

このピザゲート事件とは、ヒラリー・クリントンの選挙対策委員長だったジョン・ポデスタが人身売買や児童性的虐待に関与しているとされた陰謀論です。

ジョン・ポデスタはプライベートのメールが何者かによってハッキングされてしまい、その内容がウィキリークス(盗み出した機密情報を公開しているウェブサイト)に流出しました。

メールの内容を分析した人物が、ジョン・ポデスタを含め民主党議員の幼児性愛グループの存在や、人身販売を示唆する内容が暗号で隠されているといった陰謀論が書き込まれる。

さらに、その小児性愛グループの拠点としてコメット・ピンポンというピザ屋が使われているといった内容が瞬く間にTwitterや匿名掲示板で広がっていきました。

この陰謀論がかなり良く出来ていて、実際にこのピザ屋さんに押し入った男性が子供達を助け出そうとして銃撃事件まで発生しています。

ニュースサイトやSNSで拡散され続けたピザゲート事件を真実だと思い込む人達も多く、ヒラリー・クリントン氏が優勢だった大統領選挙は最後の最後でこのピザゲート事件の陰謀論によって逆転される事になりました。

もちろん、このピザゲート事件はなんの根拠もないただの陰謀論にすぎません。

そんな陰謀論がここまで多くの人を動かし、世論まで変えてしまったのも事実です。

このピザゲート事件を仕掛けた人物は「Qアノン」の前身とも言われていて、大統領選挙の勝利にひと役買ったことからドナルド・トランプ氏は「Qアノン」を支持しているのではないかと考えられています。

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