今回は、古代イスラエルを平和に導いた偉大なる天才魔術師、ソロモン王について紹介します。
名称 | ソロモン |
国 | 古代イスラエル |
生没年 | 紀元前1011年頃~ 931年頃 |
役割 | 王 |
神の恩恵を受けたソロモン王
数々の悪魔を使役したことで知られるソロモン王は、古代イスラエルの王として内政はもちろんのこと、外交にも力を入れて平和で豊かな国へと導いたとされます。
ソロモン王は神の恩恵を受けたとされ、数々の悪魔や精霊を「ソロモンの指輪」を使って使役したことでも知られている。
逸話や伝説は数知れず、西洋魔術師の祖とも呼ばれ、天才魔術師としても知られています。
神から知恵と富を与えられた王
ソロモン王は、ミケランジェロが作った「ダビデ像」で知られる古代イスラエルの王、ダビデの息子です。
その功績を讃える者も多く、紀元前10世紀頃に古代イスラエルの最盛期を築いたとされる人物でもあります。
ソロモン王について書かれた最古の書物、旧約聖書『列王記』によると、ソロモンは神から偉大な知恵と富を与えられた伝説の王と記されている。
ソロモン王とシバの女王
ソロモン王の名声はイスラエルだけでなく、国外にも広く知れ渡るようになった。
その噂を聞きつけたエジプトのシバの女王は、ソロモン王のもとまで出向き、さまざまな質問を投げかけたのは有名な逸話です。
大量の黄金や宝石を見返りとして、シバの女王はソロモン王にさまざまな質問を投げかけたが、全ての質問に答えて大量の財宝を手に入れたとされています。
西洋魔術の始祖でもあるソロモン
ソロモンの持つ知識は人知を超え、魔術をも操るとされていました。
その結果、西洋魔術の始祖でもあり師として現代でも崇められる存在になったのです。
1世紀のユダヤ人歴史家ヨハネスによると、ソロモン王は数えきれないほどの詩や本を書いたと言われています。
その中でも、悪魔や魔術に関してまとめた『ソロモン王の遺言』は、1~5世紀の間にギリシャ語で書かれた教本です。
これはソロモン王が力を失い、衰退するまでの話が記されていますが、魔術に関しても多くのことが書かれていることから、中世ヨーロッパで人気を博しました。
ソロモンの魔導書や魔道具
1450年に入ると、活版印刷によって大量印刷が始まり、ソロモン王が書いた魔導書は一気に大流行しました。
ソロモン王が使役していた72柱の悪魔の詳細を記した魔導書『レメゲトン』や、魔道具の作り方や呪文をまとめた『ソロモンの鍵』が出版されたのです。
ソロモンの指輪
ソロモン王の伝説で一番有名なのが、神から直接授けられたという『ソロモンの指輪』です。
大天使ミカエルがソロモンに授けたこの指輪は、全ての悪魔や精霊を使役する力を持つとされています。
指輪には真鍮の部分と鉄の部分があり、六芒星が刻まれていました。
真鍮の部分は天使を召喚し、鉄の部分は悪魔を従えると言われています。
ソロモン王はこの指輪を使い、アスモデウスなど悪魔の集団を呼び出し、エルサレム神殿を驚くべき速さでつくらせたという逸話も残っている。
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王の印章だった六芒星は、ダビデの星やユダヤ教のシンボルとして現在も生き続けています。
天才魔術師ソロモン王のまとめ
王として優れた手腕を持ち、古代イスラエルを平和で豊かな国へと導いた偉大なる王として知られています。
神からこれ以上ないほどの知恵と富、天使や悪魔を使役することが出来る「ソロモンの指輪」を与えられ、数々の伝説的な逸話を残しているだけでなく、魔術師の祖としても崇められている。
それほどの力を持ったソロモン王ですが、晩年は快楽を求めて堕落してしまいます。
それでも魔術や錬金術、悪魔の召喚などに魅入られた者たちからは、現代でも崇拝される存在として名を残している。
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