スヴァールバル世界種子貯蔵庫が現代版ノアの箱舟?都市伝説のような遺伝子の貯蔵庫とは

ビル・ゲイツ主導のもと、人類が滅亡した時の備えとして作られたのが「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」です。

2008年、ノルウェー領スヴァールバル諸島のスピッツビルゲン島にこの施設が建設されました。

なぜ「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」が現代版ノアの箱舟と呼ばれているのか

それは、この施設の目的が世界中の農作物などの遺伝子情報の保存を目的に作られているからです。

目次

スヴァールバル世界種子貯蔵庫とは?

それでは、「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」の詳細を見ていきましょう。

人類滅亡の危機に瀕した際のセーフティーネット

2020年の時点で、「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」に保管されている種子などの遺伝子サンプルは、合計で100万個を突破したと報告されています。

なぜこのような施設をビル・ゲイツは作ろうと考えたのか…不思議に思いませんか?

それは、ビル・ゲイツ自身が人類の滅亡を恐れていることにあります。

大地震、火山の噴火、隕石の衝突による津波などの大規模な自然災害、コロナウイルスのように世界中で蔓延する未知のウィルス、第三次世界大戦によって起きるかもしれない核による放射能汚染。

このような人類の存続を脅かすような厄災が起きようとも、残った人類がこの種子を元手に農作物を復活させて人類が生きていけるようにするのが目的です。

また、遺伝子組み換え技術によって品種改良が進んだ作物の原種である種子を保存しておくことで、地球上の農作物の多様性を維持するといった目的もあるようです。

「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」に種子を預けている国や機関は所有権を持つことができ、いつでも必要なときに回収することが可能です。

とは言っても、場所が場所だけに回収するのも一苦労ですが…。

この施設は最大で450万種類もの種子などを保存することができると言われていて、その量は地球上に存在する作物品種の2倍に相当するそうです。

なんにせよ、この究極のセーフティーネットとも言える施設が活躍しないことを祈るばかりです。

まるでSFのような施設の構造

現代版ノアの箱舟とも言える「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」の入り口は、まるでSF映画のような外観となっています。

ぱっと見は少し大きめのコンテナくらいにしか見えませんが、入り口を抜けると北極の永久凍土の下に隠された超巨大な冷凍施設が顔をのぞかせる。

「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」の中はトンネルが連なった構造となっていて、室温は-18℃~20℃に設定されており何らかのトラブルで冷却装置が壊れてしまっても永久凍土に囲まれた地下施設は-4℃を維持できるようになっています。

最新技術が詰め込まれたこの施設は、どんな災害にも耐えられる!

という設計で作られているが、近年の地球温暖化の影響から永久凍土の氷が溶けだして水が入り込むといったアクシデントも発生しているとのこと。

まさか、永久凍土の氷が解けるとは思っていなかったようですね。

スヴァールバル世界種子貯蔵庫の見学は不可

人類が危機に陥ったときの、最後の頼み綱になるかもしれな超重要施設ですが、残念ながら見学はできません。

これだけ大規模な施設なので、警備もガチガチに固められているのと思いきや、基本的にこの貯蔵庫は無人とのこと。

当然、視察や新しい種子などの保管をするときは人が立ち入りますが、施設内に張り巡らされたセキュリティシステムによって24時間体制で管理されているそうです。

仮に、誰も居ないなら言ってみよう!と考える人もいるかもれませんが、施設内の温度や湿度が不自然に上昇しただけでも監視員が駆けつけてくるので辞めておきましょう。

そもそも、この極寒の地でそこまで無事にたどり着けるかも怪しいところではありますが…。

現代版ノアの箱舟とも言える「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」は、いつの日か人類の希望となるべく今日も無人の施設で種子を守り続けている。

最近では、地球上だけでなく宇宙に保存しておこうという考えまで出ていています。

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