ルシファーはなぜ悪魔になったのか?大天使が堕天した理由とは

今回は、堕天使として有名な悪魔「ルシファー」について紹介していきます。

名称ルシファー
別名ルキフェル/ルシフェル/サタナエル
種族堕天使
役割七つの大罪『傲慢』
堕天使の長
主な出典イザヤ書
目次

悪魔の王となったルシファー

堕天使として知られるルシファーですが、もとは天界で天使たちの長を務めていた大天使でした。

大天使のルシファーはとても美しい姿で、6枚の翼を持っていたと言われています。

しかし、神に反逆したことから天界を追放され堕天。

その結果、地獄で悪魔の王として君臨することになったのです。

悪魔を呼び出す儀式によってルシファーを召喚すると、赤い髪の美少年としての姿で現れると言われています。

ルシファーは魔王サタンと同一視されることもあり、七つの大罪のうちの1つ「傲慢」を司っている。

「明けの明星」ルシファーの起源

大天使として誕生したはずのルシファーが、闇落ちして悪魔へと変わってしまったという逸話は海外だけでなく、日本でもよく知られています。

ルシファーが登場するのは、旧約聖書の「イザヤ書」で『明けの明星が天から落ちた』と堕天したシーンの記載が見られる。

もともとルシファーとは、ヘブライ語で「明けの明星」という意味でした。

これが何を意味するかというと、聖書にハッキリとルシファーが堕天したと明確に書かれているわけではないのです。

実際、聖書がラテン語に訳された際には「輝きをもたらす者」などの堕天使とは思えない良い意味で解釈されていました。

しかし、2世紀になってギリシャの聖職者オリゲネスが「天から落ちた」という記述を「堕天した」と解釈し、ルシファーを魔王サタンと同一視する見方が出てきます。

その後、神学者であるヒエロニムスらは堕天する前の状態をルシファー、堕天後をサタンと呼び分けることでルシファーは魔王の名前として浸透していきました。

さまざまな芸術文化が盛んなルネサンス期に入ると、詩人であるダンテ・アリギエーリの『神曲』やジョン・ミルトンの『失楽園』などでルシファーが登場し、そのイメージが確立していきます。

その後もルシファーはさまざまな創作物で登場し、堕天使やサタンと強い結びつきを持つようになったのです。

大天使ルシファーが堕天した理由

大天使の長として君臨したていたルシファーが、なぜ悪魔の王になってしまったのか。

多くの文献には、神への反逆罪によって配下の天使と一緒に天界を追放されたと言われています。

ルシファーが堕天した理由が書かれている文献の中でも、スラヴ語の黙示録とも呼ばれる『エノク書』では以下の理由で天界を追放されたと言われている。

「ルシファーは雲よりも高いところに玉座を置いて、神と対等の力を持とうとした為に天界を追放されて地獄を彷徨うことになった。」

また、この時にルシファーと一緒に天界を追放された天使たちは、悪霊や悪魔になったと言われています。

堕天使ルシファー まとめ

ルシファーは堕天使として、さまざまな創作物に登場してきました。

楽曲や小説にも登場し、現代の日本ではゲームにも度々登場しています。

時には大天使の立場で、あるいは悪魔の王として強大な力を持った敵役で登場することも。

また、キリスト教が定めた人間の罪である七つの大罪には、罪を象徴する動物もそれぞれ決められていて、「傲慢」を象徴する動物は獅子であるとも言われています。

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