日本人であれば三種の神器を知らない人はいないと思います。
しかし、ほとんどの人は「日本のどこかにあるんだろうな~」くらいの感覚で、その詳細を知っている人はほとんどいません。
- 「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」
- 「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」
- 「八咫鏡(やたのかがみ)」
これらは、天皇が神の直系の血筋であることを示すもので、ちょっとカッコよく言うならば「天皇が天皇であるための象徴」とも言えます。
そのうちの1つである「八咫鏡」が祀られているのが、最強のパワースポットの1つで知られる伊勢神宮の内宮正殿です。
ちなみに草薙剣は熱田神宮に、八尺瓊勾玉は皇居御所の「剣璽の間(けんじのま)」で祀られています。
八咫鏡というのは、天照大御神(あまてらすおおみかみ)を映した鏡として伊勢神宮に祀られているのですが、その実物を私達が見ることは出来ません。
それどころか、天皇すらも見ることが許されていないという、ゲームやアニメにでも出てくるような伝説の鏡です。
八咫鏡は天照大御神のご神体でもあり、見ることはおろか、一定の距離を超えて近づくことすら許されていません。
誰でも参拝できる伊勢神宮には、天皇ですらも入れない侵入禁止の場所があるのです。
天皇でも八咫鏡を見ることが出来ない理由
一般人が見ることが出来ないというのは、まぁわからなくもありません。
日本古来の神である天照大御神の御神体ですので、日本にとっての価値は計り知れないものがあります。
万が一、一般公開して壊されたりでもしたら大惨事ですからね。
日本にとってはとても重要なものなので、誰にも見せることなく保管しておく。
もっともらしいことを言っていますが、違和感を感じませんか?
仮にあなたが、この世で一番大切な宝物を箱に入れておいたとしましょう。
その箱を一度も開けずにいられますか?
中身は盗まれていないか。
保存状態は問題ないか。
最低限、この2つは気になるところですよね。
ましてや、2000年以上前の鏡です。
保存状態に関して言えば、定期的に確認する必要があると思うのは私だけではないはず。
しかし、それも行われないというであれば見たくても見れない理由があるのではないかと考えるのが普通ではないでしょうか。
- 八咫鏡はすでに消失している。
- 見られたらマズい理由がある
- そもそも最初から八咫鏡は存在していない。
そこで考えられるものとしては上記3つのどれかではないかと考えています。
1.八咫鏡はすでに消失しているという説
これまでの歴史の中で、八咫鏡が消失するような火災が何度も起きています。
また、三種の神器を巡って皇族同士の争いもあったことから、綺麗にそのまま残っているとは考えにくいのではないでしょうか。
八咫鏡が入っていると言われている箱の中身は、鏡が燃えて残った「灰」があるだけという説もあるのです。
2・八咫鏡を見られるとマズい理由
これは歴史的にあってはならないもの、あるはずの無い何かが隠されているのではないかという説です。
日本人とユダヤ人との関係を説明している日ユ同祖論というものが、まだまだ都市伝説レベルではありますが囁かれています。
また、昔から伊勢神宮には地下宮殿が隠されているといった話があり、伊勢神宮崇敬会の会長を務めていたパナソニックの創業者である松下幸之助がこの地下宮殿の入り口まで行ったという話や、伊勢神宮で働いていた人が地下宮殿で「絶対に日本にあってはいけないものを見てしまった」と逃げ出したエピソードなどが有名です。
それだけでなく、実際に八咫鏡を見たと言われている初代文部大臣の森有礼が、八咫鏡にユダヤ人の言語であるヘブライ語が刻まれていたと話していたという噂もあります。
もしかしたら、日本人とユダヤ人の関係を隠すためなのか、もしくは歴史を大きく変えてしまうような何かがあるのかもしれません。
ちなみに天皇で最後に八咫鏡を見たとされているのは、明治天皇です。
その際には、「今後一切、私の子孫が八咫鏡を見ることを禁じる」としたことから現在までこの掟が守られています。
なぜ明治天皇は、未来の天皇が八咫鏡を見る事を禁じたのか。
そこにはやはり、あるはずの無い何かが…もしくはあってはいけない何かがあったのではないでしょうか。
3・そもそも最初から八咫鏡は存在していない説
最後に、そもそも八咫鏡という存在そのものが無かったのではないかという説です。
日本書紀や古事記に登場する神器など、最初から存在していなかった…もしくは誰かが創作した。
仮に三種の神器を作ったとして、「これが神器だ!」と言い出した人物がいるとしたら、神武天皇しかいないでしょう。
初代天皇である神武天皇の自作自演だとしたら、天皇の概念が根底から覆ることになります。
明治天皇も、もしかしたら箱に何も無かったことで同じように考えたのかもしれません。
いずれも憶測でしかなく、実際にどんな理由なのかが明確ではありませんが、現実として八咫鏡を誰も見れないという事は確かです。
実在しているのかも証明されていない神器とはいったいどのようなものなのでしょうか。
個人的には、2番目の日本人とユダヤ人の関係を表している説を推しています。
しかし、これだけ科学も発展した現代でも八咫鏡を見ることはタブーとされ、誰もこの謎に触れることなく解明しようとしない。
臭い物に蓋をするかのような隠蔽体質、日本の大きな闇を垣間見ているような気がします。
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